JGC修行で外せない要素となってくるのがスケジュールとFOP単価(1 FLY ONポイント獲得のための費用)です。
仕事や所用の合間を縫って、しかもFOP単価効率を追求すると、 体力面でかなりハードな行程の出来上がりっ!となる場合がほとんど。
日程・価格・ハードさについてどの辺りで手を打つかは人それぞれかと思いますが、私の場合の基本方針は……。
タッチしてトンボ返りとか無理!
JGC修行でよく知られる高効率ルートといえば「OKA-SINタッチ」と呼ばれるルートですよね。
那覇(OKA)を経由してシンガポール(SIN)まで飛び、その日のうちに、場合によっては入国すらせずに(!)帰国便に乗るという、要はトンボ返りコースです。
日付をまたぐ深夜便を利用することで最短所要時間で往復でき、ホテル宿泊費などの余計な費用も発生しないので、確かに効率のよい飛び方ではあります。
ただ、沖縄在住の方でない限り、那覇と最寄り空港との往復が伴うため、激しい疲労は覚悟の上のOKA-SINタッチです。
比較的小規模な地方空港が最寄り空港である方の場合、普通に海外旅行に出かけるにも一旦羽田などに飛んで、そこから国際線に乗り継ぐというルートがデフォルト。
それなのに乗り継ぎを嫌がるだなんて甘っちょろい!ともいえそうですが、そういった通常の乗り継ぎとJGC修行のSINタッチとは根本的に異なります。
なにしろ息つく間もなく折り返す「タッチ」なので。
それでなくても他の多くの人に比べて相当に見劣りのする体力しか持ち合わせない私。
最低1泊はしてからだを休めないととてももちそうにもないと思いました。
修行にはそれなりの期間がかかることが一般的。
続けられなければ意味がない、根性論では乗り切れません。
費用は抑えたいところだけれど、ここは必要経費と割り切って、フライト先で1泊する行程を組むことにしました。
那覇回りは片道だけで……
国際線乗り継ぎの国内線分FOPは2倍加算されるため、FOP的には往復ともOKAタッチ(つまり那覇回り)するのがベスト。
だけど…… やる気に満ちている往路はまだしも、くたびれ果ててやっと帰国する復路で「一旦那覇まで行って、そこからもう一度戻ってきてください」というのは体力的に(精神的にも)キツイと感じました。
さらに、遅延その他の可能性も考えておかなくてはならないのが飛行機の旅。
大幅に遅延すれば、那覇から羽田までの帰りの便に乗れなくなることもおおいにあり得ます。
仕事に支障が生じるという問題もさることながら、もっと気になったのが小学校に上がったばかりの子どものこと。
朝夕の送迎やその他諸々のお世話がまだまだ必要な年頃です。
そんな子どもの面倒を見るのを、常日頃は残業で帰りの遅い夫にお願いして修行しているわけですので、日程が延びるような事態はなんとしても避けたいところでした。
(子どもの世話や家事全般をメインで担当している母親の場合こういった問題がつきまといますよね……。
仕事の都合さえつけられれば基本的に他のことは気にする必要なく修行に打ち込めるであろう世の多くのパパたち、ぜひこの点ご一考ください!)
とまあ、そんなこんなで、OKAタッチは往路だけにくっつけて、
東京→那覇→東京→目的地(海外)→東京
というルートを検討することにしました。
FOP単価下げのために海外発券
そこまで忙しい人間でもありませんが、だからといって「いつでも飛べるよ〜♪」というほど自由気ままに動けるわけでもありません。
そうなるとFOP単価的に不利なフライトを選択せざるを得ないことも多々出てきます。
お金に困っているというのではありませんが、だからといって「いくらだって出せるよ〜♪」というほどあり余る予算があるわけでもありません。
(そもそもそんな経済状況なら自動的に各種特典が付帯してくるファーストクラスやビジネスクラスに毎回乗ればいいだけの話で、JGC会員になる必要なんてないですしね)
そうなると望ましい日時の便を予算の都合で諦めることもままあるでしょう。
とはいっても、7月スタートとなると残り半年もなく、この先は台風シーズン、秋の連休&行楽日和、年末……とフライト選びの条件が好転する見込みもあまりなさそう。
つまり、ぼやぼやしているわけにはいきません。適当なところで手を打たないと!
そこで、日程を限定してもそこそこ廉価に航空券を調達できる海外発券を組み込むことにしました。
時期にもよるのでしょうが、私がプランを立てていた2019年初夏〜夏頃の時点で海外発券ならではのお得感を感じられたのはマレーシア発券だけでしたので、マレーシア一択に。
(FOP倍率が1.5倍となって修行に効率のよいアジア・オセアニア方面中心に探していたのでマレーシアしか見つけられませんでしたが、もしかしたら他地域でなら他にも見つかったかもしれません)
ま、海外発券といったって、JAL国際線航空券予約サイトのCity and Languageの箇所を日本以外に切り替えるだけなのですけれどね……(汗)
内容も品質も日本国内で購入する場合と一切変わらない航空券を、たったそれだけの手間で廉価に買えるのが海外発券なのですから、前向きに検討する価値はあると思います。
行程を分割して不在期間最短に!
が、しかし、海外発券ということは、出発地と到着地が海外になるということです。
(これこそが海外発券が敬遠される理由と思われますが……)
今回の私の場合、クアラルンプールまでのチケットとクアラルンプールからのチケットを別途手配する必要がありました。
片道ずつ手配するという方法もありますが、王道のサンドイッチ作戦、つまり海外発券の往復チケットを日本発券の往復チケットで挟む形にしました。
具体的には下表のように↓
オレンジ色が普通に日本発着として購入した分、黄色が海外発券分、そして水色が出発地点である那覇までの前移動分として別途購入した分です。
ピンク色の点線の上側が7月前半の日本〜マレーシアの1往復分、下側が同月後半のもう1往復分。
7月中に一気に2往復するプランです。
ここでご注目いただきたいのが、羽田→那覇と飛び、那覇→羽田と戻ってきているのに、次のクアラルンプール行きの便は成田発になっている点。
(上の表の赤字箇所です)
これはもちろん便の都合ですが、一応私なりの作戦もあって、夜に東京に戻る便(羽田22:10着)を選択することでクアラルンプール行きを翌日に送るというのを狙った結果です。
羽田で降り立って成田発の便に乗るためには、一旦空港を出て移動する必要があります。
その移動時間を考慮すると、その日のうちに乗り継げないケースが出てきますが、これがまさにそれ。
羽田から成田(あるいはその逆)への移動中、ホテルに泊まろうが別のどこかで一夜を明かそうがもちろん自由。
これはそこを活かした関東地方在住の方限定の作戦となりますが、敢えて夜間に羽田に到着する便を選ぶことで、一旦帰宅してから翌朝成田へ向かって乗り継ぐことが可能になります。
とはいえ神奈川県在住の私の場合、羽田はまだしも成田まではかなり遠いので、時間もお金もそれなりにかかり正直あまりメリットがあるとも思えないのですが……。
羽田〜那覇間を往復する日は子どものプールの授業がある日だったため、その日のうちに水着を洗いたいがために一旦帰宅しています。
夫にお願いすることも考えましたが、それでなくてもいっぱいいっぱいなムードだったので、水着の洗濯なんていうイレギュラーなことをトッピングしたらパンクするな……と判断。
そして、2往復目については那覇回りはなし、素直に成田〜クアラルンプールの往復です。
これは、体力面の配慮ではなく、ちょうど週末に当たるため、子どもの持ち帰る上履き、体操服、給食配膳用の白衣の洗濯やアイロンがけを済ませて翌週に備えられるようにという配慮です。
要するに、夫が慣れないタスクにパニック状態に陥らないように、不在期間を最短にしているというわけ。
……水着や上履きや体操服のためだけに……(汗)
この記事をお読みくださっている世のパパさんたちの心に少しでも響けば嬉しいな〜
飛び方選びは「納得できるか否か」
そんなこんなで、私のJGC修行の手始めは、OKA-SINタッチならぬ「片道OKAタッチ付きKULステイ」とでもいうべきスタイルに。
そんな中途半端な飛び方ながら、FOP単価は7.4円。
これは本当は9.1円だったところ、日本発着分の航空券購入時にe-JALポイントを充当したので7.4円に下がったからなのですが…… ま、ポイント充当しなかったとしてもいろいろと制約のあるところで9.1円なので、個人的には満足です。
シートをフルフラットにできるビジネスクラスではなく、背もたれを目いっぱい倒してフットレストを最大限上げても斜め体勢が限界のプレミアムエコノミーだったので少々くたびれましたが、がっつり寝たい深夜便は復路だけだったこともあり、不安要素だった体力面もまあなんとか大丈夫でした。
ルートの組み方は数限りなくあるかと思いますが、上記は著しくスタミナ不足な子あり主婦である私が譲れるところは譲り、譲れないところは断固として譲らなかった場合の例。
気持ちが充実しているうちにまずはタターッと続けて2往復したのも、中弛みを避けられたのでよかったかなと思っています。
修行フライトを組むに当たっては、コスト・日程・労力・効率・デスティネーション・航空会社といったさまざまな要素が絡んできますが、結局のところ、本人が納得できるかどうかが基準ではないでしょうか。
コストに徹底的にこだわるもよし、できる限り短期間で解脱できるルートを研究するもよし、大好きな特定の航空会社の特定の機材以外には目もくれないというのもよし。
義務でも使命でもないのですから、楽しく気持ちよく「自分好み」と「自分の許容範囲」を追求してこそ気分よく修行できるというもの。
傍目にはきっとかなり中途半端で非効率的な私の1st&2nd修行フライト行程ですが、私自身としては「これでよかった、これしかなかった」と感じていて、そんな満足感が次のフライトへと後押ししてくれているような……!
何らかの形で、修行ルートをプランニング中の方のご参考になれば幸いです。